商人として父親との旅暮らしをしていたジュリアンは、ルーンヴァリス王国の女帝、マチルダ女王に認められ王宮執事として召し抱えられた。ルーンヴァリス王国では代々、女性が国王となってきた。しかも、そのお世継ぎ作りのパートナーとなった男性は絶対の秘密であり、王女の父親が明かされることはない。娘だけが次の女王となり、父親は謎のままとされるのだ。女系であることこそが、王国の権力維持の秘訣なのだった。そしてそのために必要なことが、王女への、異性を誘惑し、子作りするための教育であるらしい。性教育とも言えるその授業のために選ばれたのが、優秀な執事となったジュリアンだったのだ。誰にも知られることなく王女に実践経験を積ませ、立派な女王となるべく、彼女たちを導いていく。その重責と、高貴な姫たちの純潔を奪うことへの緊張もあったが、ジュリアンは女王陛下からのその密命を受けることにした。おっとりした巨乳美女、第一王女セラフィーヌ。知的で責任感の強い、第二王女カルミラ。苛烈だがそのぶん情熱的な、第三王女ディアナ。王女として大切に守られてきた彼女たちに異性との関係を教え、自分好みに育てるうちに……。