過労死の末、転生した先は男爵家だった。いちおうは貴族階級だが、暮らしはそこそこだ。
平和な王国なので苦労はないが、魔法使いとしての才能を生かしてA級となったスティドは今、冒険者として暮らしている。
それで十分、満足だと思っていたのに、貴重なA級魔法使いとして目立っていたことで、第二王女オーレリーの家庭教師に任命されてしまった。
オーレリーは優秀な生徒だったが、王族として当然に求められる、強力な「継承魔法」の習得でつまずいていた。そのままではきっと、普通以上にはなれないが、化学知識を応用したスティドの魔法授業は特別だ。
旅のエルフであるベルティユの精霊魔法をも、新たに学んだスティドの指導で、オーレリーもまた十分に成長することが出来た。
すっかり恋する少女となってしまった王女と親密な関係にもなるが、男爵家とは格が違いすぎる。エルフでありながら、スティドの妻になりたいというベルティユとも協力して、自身のさらなるレベルアップを目指すことに。
A級を越えた、伝説のS級魔法使いとなって、ハーレムな日々を手に入れるため、冒険に挑むが!?