異世界に転生したのはよいが、なぜかオークとして生まれ、気の合わない仲間たちと暮らしていた、元オタク青年。そんな彼が夢見ることは、愛する可憐な姫騎士を、この下品なオークたちから守ることだった。便利なペット扱いのポジションから出世して、姫騎士アリーナといい雰囲気になることもできた矢先、使命に目覚めた彼女の、魔王軍への大規模侵攻に付き従うことになってしまった。エルフの姫騎士エルゼとのコンビで、快進撃を続けるアリーナだったが、魔王軍をよく知るナオークにはどこか不安が残ってしまう。そんなナオークの疑問に、最強の姫騎士であるアリーナは、強敵こそ望むところだと答えるが、魔族の女王アモナもまた、破格の余裕を見せていて…。