ホントを見つけるにゃ、思い込みは御法度だぜ。重蔵の堅実地道な探索。商家のあるじ夫婦の惨殺に、一人息子の話から若い女が浮かび上がるのだったが…。帳場から消えた金が教える、下手人の過去からの叫び!深川の荒物屋で、あるじ夫婦の惨殺死体が見つかる。重蔵と同心千坂京之介、定吉が駆けつけるが、殺された二人を見た定吉は、ひと月ほど前に若い女が二人に詰め寄り、喚くのを見たという。夫婦の一人息子の話からも女が怪しいと踏むのだが、帳場にあった五十両のうち、きっかり二十両だけがなくなっていた。下手人はなぜ全部盗まなかったのか? 重蔵の探索が真実を明かす!感涙必至の本格的人情捕物帳 第3弾!