警察小説の匠の時代小説新シリーズ第2弾重蔵の世話で所帯を持った男に人殺しの容疑。窮地で男が悟るのは?女房を捨て一緒になる女は幼馴染で商家の妾だが、主が殺され、疑いは男に。行先も言わず家を出る女房。黙って見守る重蔵の優しさ。重蔵が世話をして所帯を持った長吉が、女房を捨てて幼馴染の女、商家の主の妾と一緒になるという。ところが、その主が妾の家の近くで殺されているのが見つかり、現場に長吉の手拭いが落ちていたのだった。疑われる長吉は知らないと言い張るが、なぜそこに手拭いが? 別れ話にもじっと忍ぶ長吉の女房。重蔵の推理が下手人を追い詰め、長吉は己の生き方に目覚める!