あらすじ塾講師として働いている七尾柊司の前に、ある日、ひとりの男が現れた。 「……思い出した? 兄さん」 男がそう言ったとき、柊司はかつて自分が傷つけた少年を思い出した。 みっつ下の母親違いの弟、高遠一臣だ。 十年経ったいま、一臣はある目的のため、柊司を手に入れようとするのだが……