「ローブを脱げ。早く」
手錠をかけられ、顔をベッドに押しつけられて…。
ある晩、クラブへ出かけたシャーロットは、泥酔して意識を失い、床で眠りこんでしまった。
目を覚ましたとき、目の前にはハンサムという言葉では表せない、セクシーなオーラを放つ男性の姿が。
クラブのオーナー、キングズリー・エッジだった。
「おれの家に来ないか? 朝食とシャワーの用意がある。それから……商談について話したい」
迷った末、ついていった彼女にもちかけられた“商談”――
それは、女性を力ずくで奪うことに快楽を見出す、さる裕福な顧客と主従契約を結ぶこと。
彼は変態プレイを好む顧客たちにぴったりの相手を仲介しているのだという。
「変態プレイの経験なんてあるわけないでしょう!」
キングズリーは彼女を頭から爪先まで眺め、危険な笑みをひらめかせて言った。
調教は1カ月間。彼自身が行うと。
「君が知る必要のあることは、すべておれが教える。立ちなさい」
命じられて無意識に立ち上がった次の瞬間、彼はベッドサイドテーブルの引き出しから、手錠を取り出し――