神殿の奥深くで繰り広げられる、秘密の官能儀式。
哀れな巫女見習いは、王子に組み敷かれ…。
エジプトの巫女見習いのティアは、王子の婚礼の儀を前に神殿へ向かっていた。
その身に女神アスタルテを乗り移らせ、王子と交わる“神殿奴隷”の務めを果たすために。
行為の最中、体現する快楽は人間の女のそれをはるかに超えるものだという。
だが、ティアはまだ女としての悦びを知らなかった。
体を清めて化粧を施され、香の焚かれた部屋で待っていると、やがて、たくましい王子が現れた。
欲望を漲らせた目でティアを舐め回すように見る。
そのとき、吹きつけた一陣の風が薄いローブをなびかせ、豊満な胸の膨らみを月光の下にさらけ出した。
ティアは感じた――意志とは無関係な何かに、体が支配されるのを。
清らかな乙女から、なまめかしい“女”へと、己が急激に変貌するのを。
「お待ちしておりました」艶やかな笑みで応えたその女は、情欲の業火でたちまち王子を貪りはじめた。
*本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『淫靡な女神は気高き王子を情欲の業火で貪る~捧げられた巫女見習い~』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。