あなたは、醜いあひるの子だった私を白鳥にしてくれた。そう思っていた……。
有名一族の8人姉妹のうち、不器量なのは私だけ……。優雅さと機知に富んだ美人姉妹の中、醜いあひるの子のようなソフィーは、自分だけ生まれた病院で取り違えられたのではと思わされてきた。そんな彼女はインテリアデザイナーとして雇われた先でも、裏方しか任せられないと言われるが、ある日急遽、上司の代理で、大富豪マルコ・スペランサの屋敷を改装する仕事の売り込みを任される。ハンサムと噂の彼に直接会って、契約を結ばなければならないなんて!不安を覚えつつ、急ぎシチリアにあるマルコのオフィスへ向かったが、何時間も待たされ、ソフィーは疲れから眠り込んでしまった。そして目覚めたとき、マルコから冷たく告げられる。「無駄足だったね」
■ひたすら地味なソフィーは、上司から裏方向きと即断され、じつのところ安堵していました。けれどシチリア大富豪マルコに会うことになり、おずおずしてしまいます。一方、彼はソフィーがぶかぶかで不格好な服の下に隠している女性らしさに目ざとく気づいて……。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。