モヤモヤして眠れないイライラしてココロもカラダもぐったりそんな自分を苦しめる「許せない!」思いを手放してスッキリ・清々しい毎日を手に入れましょう!経済発展の停滞、人間関係の複雑さなどの影響か、社会から鷹揚な空気が薄れ、他人の失敗を「許さない」尖ったきびしさが充満、結果として心を病む人が増えている。特に今はコロナの影響で、他者の行動に過敏に反応する流れ(粗探し)が、時として閉塞感を生じさせる。「許さない人」は、その狭量から自身も「許されない人」になってしまう、その悪循環を断ち切るための心の育て方について、事例をもとに解説する。■目次・はじめに 許す練習を始めましょう●第1章 許せないにはワケがある 1 尊敬するあなたへ ・あなたへ、言葉のプレゼントを贈ります ・あなたが「許し」の意義に気づけて良かったです ・許せない日々、許されない日々 ・あなたは尊敬するべきサヴァイヴァーです ・サヴァイヴァーは、誇り高い魂を持つ人 2 「許し、許されるための旅」へと出かけましょう 3 旅を終えた先にあるもの 4 加害者を許していいのか? 「許せない」の価値 5 「許せない」にとらわれてはいけません 6 感情の仕組みを知りましょう 7 想いを退け合うと何かが生まれるのか? 8 感情の意味を理解することが大切です●第2章 人はなぜ「覚えてしまう」のか? 1 「許せない」を避けられないのはなぜだろう? 2 エサを横取りされたコイはどうなるのでしょうか? 3 コイと人は何が違うのか? 4 コイの「覚えない生き方」は幸せなのか? 5 人はなぜ溜め込む動物になったのか? 6 私たちは幸せになれたのだろうか?●第3章 人は愚かな生き物なのか?●第4章 許す力、許される力■著者 杉山崇(すぎやま・たかし)心理学者。臨床心理士。神奈川大学人間科学部・大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長。公益社団法人日本心理学会代議員。1970年、下関生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科にて心理学を専攻。在学中から、子育て支援、障がい児教育、犯罪者矯正、職場のメンタルヘルスなど、さまざまな心理系の職域を経験。心理学と脳科学を融合した次世代型の心理療法を目指す。心理療法家としても科学的心理研究社としても、指導者レベルの評価を受けている心理学者。『「どうせうまくいかない」が「なんだかうまくいきそう」に変わる本』(永岡書店)、『心理学者・脳科学者が子育てでしていること、していないこと』(主婦の友社)、著者多数。