私たちの日常は、選択の連続である。一説によると、1日に平均70回の意思決定をしているという。では、私たちは日々、どのように「意思決定」をしているのか――?“人間の思考(意思決定)”については、昔より心理学をはじめとして、とくに「行動経済学」という分野において、研究がされてきた。特に、ノーベル経済学賞を受賞した、アメリカの行動経済学者ダニエル・カーネマンは、人間の思考には、・1 速い思考(システム1)/直観的に素早く決める・2 遅い思考(システム2)/じっくり考えて決めるの2つがあるとしたが、近年、最先端の科学では、このほかに「システム3(第三の思考)~Third thinking」があることが提唱されている。この「システム3(第三の思考)~Third thinking」こそ、本書で紹介する“無意識思考”である。無意識思考、その今までの研究結果、ビジネスでの活用の仕方など、無意識思考の脳科学研究については世界的トップランナーとして知られる影山氏が解説した一冊。■目次●プロローグよりよい人生を送るために――最先端の科学で提唱された最強の思考法〈Third thinking~無意識思考〉●第1章 その「選択」は最善か?――人生は一つひとつの意思決定で成り立っている・日々、何かを選択し続けている私たち・思考にも〝アクセル〟と〝ブレーキ〟がある・それぞれが「最善な答え」を用意する〝古い脳〟と〝新しい脳〟・80年以上にもわたって研究された〝ビジネス〟と〝思考〟から見えてくるもの・思考法にも〝各国の文化〟が反映されている●第2章 これからの時代をどう生き抜く?――必要不可欠かつ最強の思考ツール「無意識思考」●第3章 世界最先端の研究でここまでわかった!――「無意識思考」で一体何ができるのか●第4章 問題について〝注意〟を向けているか否か――「意識思考」と「無意識思考」という2つのモード●第5章 目的を明確に、情報を十分に仕入れる――「無意識思考」をうまく活用する●第6章 第三の思考で人生は変わる!――〝創造性〟は人間が持つ最高の知性●エピローグ無意識思考は誰にも与えられた、より人生を豊かにする〝最強の思考法〟だ!■著者 影山徹哉京都芸術大学客員教授経営脳科学者、博士(医学)東北大学経済学部、同大学院研究科博士課程前期修了。東北大学加齢医学研究所人間脳科学研究分野研究員を経て、現職。専門領域は、脳科学、コーチング心理学、経営心理学。大学教員を務める傍ら、高校生向けの講義、一般向けの各種講演、個人コーチング、法人向けコンサルティングを行うなど幅広く活動している。