株式会社M&Aセンター創業者 分林保弘氏 推薦35年間3,000社を指導してきた名コンサルタントが教える“経営の本質”「人間は考える葦である」という言葉は、フランスの哲学者ブレーズ・パスカル(1623年~1662年)の著書『パンセ』にある有名な言葉です。「考えること」が人間の偉大さと尊厳の本質であることを見事に表現してあり、学生の頃から好きな言葉の一つでした。しかし、「考えること」の真の価値を実感できたのは、やはり、社会人として仕事をし始めてからだと思います。税理士という職業を通して、多くの社長と出逢い、親交を深めていくにつれて、「考えること」の大切さを改めて強く実感するに至ったと確信しています。なぜならば、社長とはつねに「問題と向き合っている人のこと」だと気づいたからです。その社長が抱えている問題を自分の問題としてとらえ、一緒に悩み、考え抜くことができたら、きっといい仕事ができるだろうし、自己成長できると確信できたのです。創業当初から35年間、経営計画の策定業務を中心にコンサル指導をしてきた企業数は延べ約3,000社近くあります。中小企業のうち黒字になっている企業は3割と言われている中で、私が提唱している会計システム、MAS監査を導入し、継続指導をしている企業の9割以上は黒字化に成功しています。現在、IG会計グループ(長崎、佐賀、宮崎、大分、明石)は長崎を中心に顧問先数は991社、従業員数は63名となっています。また、福岡で開催している「後継者育成塾」もなかなかの評判で、ロングランを続けています。開業当初の頃であったが、地元の若手経営者の人たちに声かけをして定期的な勉強会を始めたのもその一つでした。その活動の場を冒頭のパスカルの言葉を引用して「葦の会」と名付け、経営者として向き合うべきテーマを掲げて、熱く語り合い、衆知を共有し合ったことも懐かしく思い出されます。(いまは「IG経営塾」と名称変更して、続けています)■目次第1章 社長としての心構え【社長】【心構え】 トップの心構えとしてもっとも大切にすべきことは 何かについて考えてもらいます。第2章 強いリーダーシップ【組織】第3章 人づくりは生産性向上の要【育成】【自己革新】【人材】第4章 未来会計の実践【会計】【監査】第5章 儲けるためのビジネスモデル【仕組み】【儲け】第6章 社会とのあり方【社会】 「企業の目的とは何か?」を問い、企業理念やミッションについて考え、 企業の持続的成長の必然性を確信していただきます。■著者 岩永經世