次世代自動車ビジネスの勝機はココにある。潮流に向けた渦を探せ!国立研究開発法人・産総研のスタートアップアドバイザー永井武氏が認める、自動車ユーティリティの変貌に向けた要件。クルマは家電になる――。クルマは、モーターで駆動する「電気製品」となると同時に、冷蔵蔵やエアコンのような「汎用品」となる時代を迎えようとしています。電動化や自動運転に代表される「モビリティ(移動)革命」が始まろうとしているのです。このような自動車社会の行方については、めざましい技術革新を軸にすでにさまざまな分析・研究があります。本書では、こうした潮流( トレンド) を踏まえて、「生活者」の視点でモビリティ革命を捉えなおしました。・完全自動運転で、道中は本当に豊かになるのか・無人コミュニティバスを巡回させれば、過疎地域は活性化するのか・交通渋滞がなくなれば、家族での遠出はもっと増えるのかこのような視点も加え、潮流に向けた渦(ボルテックス) を発展させることが本書の狙いです。さまざまなご意見はもあるかと思いますが、自動車業界のみならず、あらゆる分野で活躍している皆さんの「ビジネスチャンスの発掘」に、本書が少しでもお役に立てれば幸いです。(「はじめに」より)■目次はじめにプロローグ 2030年、私たちの自動車生活はどうなっている?―― 一足先に近未来をバーチャル体験してみよう第1章 クルマ社会が、いつのまにか激変している!・モビリティ革命の代名詞「Case」とは? →4つのトレンドを戦略的に結び付けた →「電動化」には4つの流れがある →「自動運転」は5つのレベルで段階的に進む →「コネクテッド」でクルマはIOTたんまつになる →「シェアリング」には2つタイプがある・CASEで自動車生活はどう変わっているのか? →ディーゼル不正とパリ競艇で電動化が加速 →電動化の「本命」は電気自動車 →高速道路や過疎地で「自動運転」は当たり前 →音声認識アシスタントと「会話する」時代 →配車アプリの導入から「ロボタクシー」へ・交通システムを大変革する「MaaS」とは?第2章 「クルマの歴史」から未来を読む第3章 生活者の目線で見る「モビリティ革命」第4章 次世代自動車ビジネスのロールモデルとは緊急討論 いまこそ、潜在ニーズ発掘のチャンス!本書に寄せて ポスト・グローバリゼーションの時代を切り拓く■著者 鈴木誠二