東京藝術大学卒業後、イタリアでオペラを学んだ歌手・倉原佳子は、聴いた人が“全身から涙が出る”感覚になるといわれる歌声で、世界中の人を魅了している。歌の才能を磨く一方で、彼女には夫からのDV、わが子との別離や乳ガンなど、さまざまなものを失い「ゼロ」になった過去があった。自分の生き方や居場所に悩む人に向けて、新しい自分になるためのヒントを伝える。■目次 第1章 すべての出会いに意味がある―――やっと見つけた私の歌声第2章 ゆずれないものを探すために―――歌のすばらしさを知る第3章 劣等感と向き合う―――東京からイタリアへ第4章 つらい日々の中で気づいたこと―――DVを乗り越えて第5章 差し出すことで、受け取れる―――「再生」の始まり第6章 大きな力に身をゆだねる―――乳ガンになって■著者 倉原佳子大分県竹田市出身。武蔵野音楽大学短期大学部を経て、東京藝術大学音楽学部声楽科(イタリアオペラ専攻)卒業。イタリアスキーワールドカップ開会式にてイタリア国歌斉唱、2011 年3 月11 日より、鎮魂と世界平和を祈る「アヴェ・マリア」奉納の行脚をヨーロッパ各地で始める。ティラノマリア大聖堂におけるマリア降臨509 周年記念大ミサでの奉納演奏、イタリア縦断音楽巡礼、イスラエル独立記念、エルサレム奪還50周年にちなむ公演などを経て、今日に至る38 年間国際的活動を行っている。国内ではコンサートをはじめ、「君が代」斉唱、神社仏閣や聖地での奉納演奏、愛の素粒子ヴォイスワーク作品のレコーディングなどを行い、現在は日本を拠点に活動している。作品に『Divine 天空の声』『三千院へ花巡礼』などがある。