【書籍説明】
最初の武士は藤原秀郷(ふじわらのひでさと)である。
このことはもっと注目されてほしいし、もっと議論されていい。
古い時代から武器を持って戦う武者はいたし、「最初の武士は誰か」なんて史料からは分かるわけもない。
結論が出ないのだから教科書や参考書で取り上げられないのは当然といえば当然でもある。
だが、藤原秀郷はそれまでの軍事貴族とは違った一面があった。
自前の武力で朝廷に仕えるといった中世の武士の姿である。
本書では、藤原秀郷とライバル・平将門(たいらのまさかど)の実像と伝説、民間伝承、ゆかりの地など多角的なアプローチで迫っていく。
そして、なぜ「藤原秀郷が最初の武士」なのか、その時代の流れにも追っていきたい。
戦国時代や源平合戦などに興味がある方も、さまざまなジャンルの歴史好きも、武士の時代を先駆けた藤原秀郷の面白さを堪能してもらいたい。
【目次】
第1部 藤原秀郷はどんな武将か
第2部 秀郷のもう一つの顔「俵藤太」
第3部 秀郷は「最初の武士」か?
【著者紹介】
水野拓昌(ミズノタクマサ)
1965年、東京都生まれ。
法政大学法学部卒業。
1989年、産経新聞社入社。
整理部記者、地方支局記者、宇都宮支局次長などを務め、2019年退社。
『藤原秀郷 小説・平将門を討った最初の武士』(小学館スクウェア)
『小山殿の三兄弟 源平合戦、鎌倉政争を生き抜いた坂東武士』(ブイツーソリューション)
『鎌倉殿と小山3兄弟 ~小山朝政、長沼宗政、結城朝光~』『鎌倉殿と不都合な御家人たち ~「鎌倉殿」の周りに集まった面々は、トラブルメーカーばかり?』(まんがびと)などを出版。
「栃木の武将『藤原秀郷』をヒーローにする会」のサイト「坂東武士図鑑」でコラムを連載。