いまなお多くのファンを魅了し続ける、「週刊少年ジャンプ」の隠れた名作がついに復刊!
腹を見せたら負けだ、忘れるな!
1988~1989年は、おなじみ「週刊少年ジャンプ」のまさに絶頂期。
人気名作マンガが切磋琢磨し合う、まさに(漫画家にとっては)戦場とも呼べる舞台に、人間が全く登場しない、一話完結という斬新な設定のもと、突如として連載がはじまったのがこの『恐竜大紀行』でした。
恐竜といえば、図鑑や学習マンガでしかその内容を知り得なかった当時。
本作品が極めて画期的だったのは、恐竜たちが、彼らの暮らす世界でリアルに生きぬいている描写がなされ、弱肉強食ともいえるその過酷な恐竜世界(生物)の模様が、恐竜たちの視点から生き生きと展開されていることでした。
獲物を追う、捕える、逃げる。
生物であれば当然ともいえる、【生きる】【生き抜く】という行為を、一話完結のドラマ仕立てで描き、死から誕生といったものまでもきちんと描ききる。
キャラクターマンガが全盛の、とりわけ漫画雑誌の王様とも呼べる「週刊少年ジャンプ」誌上では非常に異色な存在であり、残念ながら全12話という短い期間で連載は終了してしまいましたが、当時の子どもたちに、強烈なインパクトを残した作品でもありました。
今回の復刊企画では、雑誌連載当時の掲載順に完全収録!
また「週刊少年ジャンプ」の奥付には当時必ず掲載されていた、著者イラスト入りの後記なども再録した、まさに≪オリジナル版≫仕様となっています!
1コマ1コマ緻密に描かれた絵、恐竜たちが放つ印象的な台詞、理屈ではないその魅力を存分にお楽しみください!
▼主な収録内容
第1話 スカーフェイスの生涯(ティラノサウルス)
第2話 チビ(プテラノドン)
第3話 サンダーとペッカー(アパトサウルスと始祖鳥)
第4話 海の彗星コメット(イクチオサウルス)
第5話 のんき者ノロ(ステゴサウルス)
第6話 ロック(パキケファロサウルス)
第7話 水辺のブラッド(ディメトロドン)
第8話 とうちゃん(アンキロサウルス)
第9話 ケロンじいさんの見た事(アルケロンとアンモナイト)
第10話 英雄ドン(トリケラトプス)
第11話 化石(前編)
第12話 化石(後編)
※本書は、集英社「週刊少年ジャンプ」(1988年51号~1989年12号)に連載された『恐竜大紀行』をベースに、新装版として出版するものです。