冒険者ギルドの受付嬢をしているラウラには秘密があった。それは冒険者ルーウェリンと身体の関係にあること。冒険者として名高く、人気者の彼が年に一度ラウラの街へ現れた際に自分のすべてを差し出すだけの関係。少しでも必要としてほしくて、都合のいい相手を演じていたはずだった。しかし、不意に現れた彼のこれまでにない言動に、ラウラの感情は揺さぶられていく。一方、ルーウェリンも普段とは違う様子の彼女に、本命の男が出来たと思い込み――。「俺のことだけ見て、俺のことだけ考えてりゃいい」甘い言葉をかけられるも信じられずにとうとう本音を口にしてしまうラウラ。自分に自信がない平凡ヒロイン×無自覚執着ヒーローによる両片想いが行き着く先は――.。