俳句が好きなすべての方へ、上達の極意をわかりやすく解説
季語を生かす方法、感情表現、余韻の残し方、人と差がつくテクニックなど、俳句上達のための極意を紹介。
「NHK俳句」テキストで取り上げた豊富な添削例のほか、芭蕉や一茶、高浜虚子など著名な俳人の添削例で極意を具体的に学ぶことができる。
推敲力を身につけたい、自分らしい俳句を読みたい、もっと上達したい、という方への道標となる1冊。
表紙画は絵本作家・五味太郎。
「この本を手にとってくださったみなさんは、それぞれ、理想とする俳句があると思います。そこにたどりつくために、孤独である必要はありません。過去の偉大な先人たちが、みなさんの手を取り、俳句の極意へ至る道を、ともに歩んでくれるはずです」(「はじめに」より)
【内容】
第一章 基礎をおそろかにしない
五七五という俳句の型/助詞の選び方/切れを大切に/説明をしない
添削例(久保田万太郎、飯田蛇笏、石田波郷、高浜虚子、飴山實)
第二章 感情を「もの」に託す
思いの表し方
添削例(加藤楸邨)
第三章 季語を最大限に生かす
季語の工夫
添削例(松尾芭蕉)
第四章 個性を出す
何を詠むか/凡人的発想を避ける/取り合わせに挑戦する/ふさわしい語順
添削例(松尾芭蕉、池田澄子、中村草田男)
第五章 瞬間を切り取る
一瞬の映像を詠む
添削例(芥川龍之介)
第六章 余韻を残す
自分を主役に/手離す言葉/想像を広げる引き算
添削例(小林一茶、久保田万太郎、高浜虚子、松尾芭蕉、西東三鬼、与謝蕪村)
第七章 表現力に磨きをかける
表現のテクニック/声に出して読む
添削例(正岡子規、向井去来、松尾芭蕉)
添削なし!佳句
特別編 旧かな文語活用一覧表