慎之介(しんのすけ)とともに紅葉狩りを楽しむ春陽(はるひ)たち。ところが、あやめが不注意から川で足を滑らせ溺れかけてしまう。あやめを救うため川に飛び込んだ春陽だったが、水中で思うように身体が動かせずピンチに陥るも、すんでのところでふたり慎之介に救われる。その様子を見ていた撫子(なでしこ)は、ふと春陽の額に火傷の跡を見つけ、かつて自身が母子ともに陥れた「憂雨(ゆう)」を思い出し、藤堂家の一連の不幸の原因が春陽にあるのではと疑惑を抱きはじめる。ちょうどその頃、春陽の罠にかかり昏睡状態にあったヨシ子が目を覚まし……!?――愛する母を無残にも奪われ、尊厳を踏みにじられ続けた少女の人生をかけた壮絶復讐劇!ついに堂々完結!!

