他の人類はすべて絶滅したのに、なぜヒトは生きのびて繁栄することができたのか?
なぜヒトは他者と協力し、友好的に振る舞うことができるのか?
仲間を助ける優しいヒトが、なぜ残虐な戦争を引き起こすのか?
すべての謎を解くカギは「自己家畜化」にある。
イヌやボノボ、チンパンジーからヒトに至るまで、数々の研究をおこなってきた気鋭の進化人類学者が、自己家畜化仮説を軸に、ヒトの進化と本性の深奥に斬り込む刺激的な論考。
◆著名科学者による賞賛の辞◆
圧倒的な説得力で、ヒトの心の進化を解明している。
――リチャード・ランガム(ハーバード大学生物人類学教授)
ほとんどの著者が試みすらしなかったことを、本書はやってのけた。誰もがこの本を読むべきだ。
――マイケル・トマセロ(デューク大学心理学・神経学教授)
人間はなぜ見知らぬ他人を助けようとする一方で、忌まわしいほど残虐になるのか。驚くべき物語を通して、人間がそのように進化した理由と方法を教えてくれる。
――ダニエル・E・リーバーマン(ハーバード大学人類進化生物学教授)