愛の一夜が明けた朝、絶望のどん底へ。授かった命だけが、わたしの宝物……。
知らなかった、彼に婚約者がいたなんて……。ずっと憧れていたベンと結ばれ、幸せいっぱいで迎えた朝、リリーは彼が別の女性と婚約したという記事を読んで愕然とした。由緒ある領主館の跡取りベンと、使用人の娘のわたし。もともと叶わぬ恋だったのだ……。リリーは彼がまだ眠っている間に、部屋から逃げだした。そして3年後。国外にいたリリーの前に、突然ベンが現れた。「ぼくたちの娘をほったらかしてバカンスか?」なぜ娘の存在を? 父親の名前を誰にも告げずに産み育ててきたのに!まさか、わたしの最愛の娘を奪いに? リリーは恐怖に凍りついた。
■恋い焦がれたベンと結ばれて幸せの絶頂を極めた直後、絶望のどん底に突き落とされたリリー。ベンに妊娠を告げなかったのは、彼が子供はいらないという考えだと雑誌で知ったからでした。けれども、ベンは秘密にしていた彼女を責め、今後は娘に関わると宣言し……。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。