あらすじあやかしと人間が共存する世界。 高官の娘・桜華は婚約者である光正から、光の巫女である陽奈をいじめたという理由で婚約破棄を突きつけられる。 更に暗殺者を雇った心が貧しい女という汚名まで着せられ、山奥に捨てられた桜華は死を覚悟し、そのまま意識を失ってしまう、 しかし、目を覚ました彼女の目に飛び込んできたのは、豪華な屋敷と見覚えのある小狐。彼女を助けてくれたのは、人々から「森の守り手」と呼ばれる狐・天翔だった。 昔、桜華が小狐を助けたことへの恩返しに来てくれたのだ。生まれて初めて他人の優しさに触れ、思わず溢れる涙。そんな彼女を天翔はそっと抱きしめ告げる。 「誰も見ていない。存分に泣いていい。」 ※この作品は「婚約破棄されましたが、幸せになってみせますわ!アンソロジーコミック」収録作品と同一の内容を分冊版として再編集したものです。