ピノは幼い男の子の姿をした木の人形。心と魂を持ち、話したり動いたりできる。突然姿を消した、父親代わりの天才人形師・パオロの帰りを1人で待っていた。
そんな中、パオロの元弟子だという男・ラウルが訪ねてくる。ピノは彼と共にパオロを探す旅に出ることに。
ラウルは、人形から魂を抜いて天へ送る「送りびと」。パオロのような才能がないという彼はどこか暗い影をまとっている。そんな彼に惹かれ、初めての感情に戸惑うピノ。
道中、同じくパオロと縁のあるアンジェロにも出会い、旅はパオロを中心に命・魂・愛を巡る物語へ…
ラウルの苦しみは? ピノの一途な想い、そして人形としての運命とは?
切なく心揺さぶる「永遠の愛」のおとぎ話。