あらすじ臭すぎる異世界に転生して10年。 リザベットは、前世に日本のアロマショップで働いていた経験を活かし、石鹸も香水もアロマもないこの世界に「香りの文化」を広めつつあった。 人々の注目を集め、やがて王宮に招待されるとリザベットは香りの魅力を第一王子・サンドールに伝えることに成功。 さらに香りの経済効果にも着目したサンドールは、香りを国家事業とすることを提案してきた! こうしてリザベットはサンドールと会議を重ねることになるが、ある時、以前自分を助けてくれたステキな香りの男性が、サンドールその人だったことに気づく。 あの時助けてくれた、甘くてすごくいい香りがする人――。その匂いがなんなのか知りたくて彼の妹であるティルバラに尋ねてみると、ティルバラは花のように微笑んで言った。 「どんなアロマでも適わないものがあるの。それは恋の香りよ!」 まさか! 好きになった相手だから、自分だけいい香りだと感じるの!?