おまえは俺を卑しい平民だと口では罵る。
だが、下の口はどうだ? こんなに欲しがってる…。
伯爵未亡人アナは、可憐な従妹シャーロットの婚礼のため、イギリス郊外の館に滞在していた。
シャーロットは類い希な美貌を持ち、気立てもよく、完璧なレディとして育てられた。
この無垢な令嬢が、夫となるつまらない子爵に一生の貞節を誓うことになる――
それがアナには不憫でならなかった。誓いを立てるその前に、彼女に贈り物をしたい。
アナは友人ロレンツォを呼びだした。イタリアの詩人で、放蕩者だが情に厚い男だ。
夜10時。屋敷の者が寝静まった頃、ロレンツォはするりと窓から入ってきた。
ベッドに横たわる、薄いナイトドレス姿のシャーロットの傍らにはアナが座っている。
「アナ。こんなにも美しいレディに奉仕する名誉をこの僕に与えてくれるとは……!」
ロレンツォの男性的魅力を目の当たりにしたシャーロットの胸が期待と不安に震える。
アナは優しくシャーロットの前を開いた。「さあ、あなたの美しい胸を見せてあげましょう」