昭和17年5月、トラック環礁攻略に失敗した米海軍は、巨大戦艦「コネチカット」を凌駕する新鋭戦艦「ネブラスカ」を竣工する。
世界初の46センチ主砲を搭載した超巨大戦艦を主力とした太平洋艦隊は万全の態勢を整え、マーシャル諸島を制圧。メジュロ、クェゼリンの二大環礁を前線基地に定めた。
一方、日本海軍は、米太平洋艦隊の次なる攻略目標がトラック、あるいはマリアナにあると考え、パラオ諸島に空母機動部隊を集結させる。
昭和19年2月、米太平洋艦隊は戦力を二分し、マリアナ、そしてトラックに向けて進撃を開始。
二つの環礁に向かう米太平洋艦隊の真の狙いは!?米巨大戦艦群が迫る中、日本機動部隊がとった作戦とは――。
本書は2013年7月に学研パブリッシングより刊行された『群龍の海(3)巨艦「ネブラスカ」』を改題・改装したものです。