貧乏村の村長の末っ子オメガである青蓮は、周囲に流され獣人の国・白夜皇国の次期皇帝でアルファである渾沌へ嫁ぐ事に。不安を抱えながらの嫁入り、青蓮を待っていたのは――巨大なバケモノだった。粗野で不遜な渾沌の態度に最初は戸惑いながらも、青蓮に執着する兄の襲来やともに迎えるの初めての発情期、慌ただしいけれどもほんのりと幸せな生活のなかで彼の不器用な優しさに気付いていくことになる。しかし渾沌と青蓮の婚儀の宴の余興にと現れた旅芸人たちによって生活は一変。その昔、神と獣人によって滅ぼされた夜楼国の王族の末裔を名乗る彼らの手によって青蓮が誘拐されてしまい・・・!?【電子特別版】貴津先生の書き下ろしショートストーリー「青蓮の手料理」「従者たちの呟き」を電子版だけに特別収録!