前作「たった一つ望むこと」から続く、さらにスピンオフ要素の強い「一抹の恋」。自分を差し置いて竹中半兵衛の弟子になった朱若(明石掃部)に反感を覚える秀吉子飼いの市松(福島正則)だが、朱若の愛らしさと人柄に惚れ込み、周囲仰天のある宣言を…。(16ページ)「遠くとも君に」師・竹中半兵衛のそばで、常に役立ちたいと願いながら、とある事情から、保護者的立場の黒田官兵衛によって、姫路へと連れ戻される朱若。いったんは落ち込むものの、半兵衛と官兵衛の交流の手助けに奔走することに…。朱若こと明石掃部の生涯に深く関わってゆく黒田長政(松寿丸)も登場。(40ページ)「めぐる陽はきっと」織田と毛利の戦いのカギを握る宇喜多調略のため、竹中半兵衛・黒田官兵衛と共に、故郷・備前に帰って来た朱若。父や妹、領民達には大歓迎されるが、継母・藍からは冷酷な言葉を浴びせられてしまう。その背後には、藍の実兄・宇喜多直家の陰謀の影が…。(50ページ)雑誌未掲載、計106ページ・あとがき2ページ付き。