【世界はきっと優しくない。】
親切で友好的な神父×冤罪で服役していた男
頭おかしい…気持ち悪い…お前が死ねば良かったのに…生きてる価値ない…
「あなたにとって“愛”とはなんですか?」
ーー子供を犯し殺した罪を着せられ服役していた秋鷹 一郎(あきたか いちろう)。
人生に絶望し自殺を図るも、若く誠実そうな神父の木場(きば)に助けられる。
犯罪者のレッテルを貼られた自分にも慈悲深く親切にしてくれる木場。
ずっと探し求めていた幸せ。誰にも責められない穏やかな日々。
そんな救いが、ここにあるのだろうか?
虫飼 夏子デビュー作。
表題作他、ペドフィリア×男性教諭を描いた短編『スケープゴート』も収録。