女性が医師になることも、男性医師にかかることも禁じられた莉国。医師だった亡父から学んだものの診療ができない珠里に突然勅命が下った。原因不明の病に倒れた皇太后の治療をすることになったのだ。しきたり、偏見、骨肉の争い…。トラブルの絶えない後宮に身を置き、自分の限界とも闘いながら平民の少女・珠里が探り当てた皇太后の病とは!? また珠里が目指した、ある「未来」とは――。女だって医者になりたい、女だって医者にかかりたい…。中華後宮を舞台に無力の少女が医療の知識を武器に奮闘する、コバルト文庫の名作が新装版で再登場!