その学校の図書室の奥には、「妄想小説」というタイトルの作者不明の小説が置かれていた。ある女生徒が、強姦を受けた被害体験をそのまま小説として綴ったという設定の問題作だ。文芸部の村雲くんと深山さんは、そんな不思議な小説に魅せられてしまった二人。二人は図書館の奥で鉢合わせ、お互いに小説の感想を語り出すのだが……。「最近この本、勝手に続きを書いてる女生徒がいるみたいなんだよ」ドキリとしてしまう深山さん。何を隠そう、彼女こそがこの本に「続き」を書き足している張本人だったのだ。そのことは村雲くんもお見通しの様子。「お前の文章…おれはかなり興奮したよ」そのまま二人は、図書室の奥で「妄想小説」をなぞりだす……!