リアムのラスボスフラグを折ることに成功し、無事に婚約を済ませたグレイス。彼女は皇族の妻としての教育を受けるため宮廷に通いながら、リアムとの甘い婚約者ライフを満喫していた。そんなある日、第一皇女に怪しいもやがまとわりついている現場に遭遇する! それはリアムが闇堕ちしかけたときに見たものと酷似していて――!?咄嗟にもやから皇女を庇ったグレイスだったが、なぜかグレイスにはもやがきかないことが判明。魔術の使えない体質が原因だと考え、もやも魔術による誰かの企みの可能性に気付く。同時に小説内で起きた宮廷パーティーにて皇后と皇女が襲われた事件を思い出し、グレイスはリアムのラスボスフラグの再来を疑うように。想定外の事態に不安を抱えながらも、リアムとの未来のために調査を始めるグレイス。その際、リアムを巻き込まないために秘密で行動するのだが、グレイス第一なリアムには全てお見通しのようで――?