ツアーコンダクターの真央は迷子になったツアー客を探している途中、突然マンホールに吸い込まれ、幕末の横浜外国人居留地へ飛んでしまった!
意識を失い倒れていた真央を救ったのは、アメリカ公使館のエリート官僚でイケメンのフィリップだった。
英語が話せる上にこの時代の日本人女性らしからぬ容姿の真央に対して、フィリップは不思議そうにしながらも真摯にもてなしてくれる。しかし真央は現代に残したツアー客のためにとにかく早く帰る方法を見つけなくてはいけない。
公使館を飛び出した真央だが、ひょんなことから遊郭に売られてしまう。粗相をして座敷牢に連れて行かれそうになった時、偶然にもフィリップと再会し、遊郭から出られることに。どうやらフィリップは日本国政府との交渉の為に来日しているオランダ語通訳で、今は外国人居留地の男性と遊郭の遊女との間にある結婚話が難航していることに困っているという。
遊郭との縁ができた真央は、英語通訳としてフィリップをサポートすることとなった。そこで本来の仕事であるツアコンの発想を活かして提案してみたところ――。