あらすじ昭和40年頃、京都セラミックを立ち上げたばかりの稲盛和夫氏は、その日だけ仕事を休んで、松下幸之助氏による「ダム式経営」の講演会に駆けつけた。講演の後、ひとりの社長が質問した。「ダム式経営が重要だということは理解できた。しかし、その余裕を持つためにはどうすれば、いいのか。それを教えていただきたい」それに対する松下幸之助氏の答えに、多くの聴衆は失望した。しかしこのとき、稲盛和夫氏だけは、松下幸之助が言わんとしたことを理解した。