あらすじ恐るべき暗黒魔道らの妖術が、ついに発動する。「敵兵急襲! その数、およそ十数万!」おぞましき亡者の、群れまた群れ。たちまちにして十重二十重に取り囲まれる、本陣の将兵たち。ギャメルらの別働隊も、完全に孤立してしまっていた。「してやられたか!」驚愕し、右往左往する部下たちを制し、ギャメルはひとり静かに笑みを浮かべる。「影法師、恐るるにたらず」号令一下、ドリュテス騎兵の馬蹄の音が、トーガ・ムレンの荒野に響き渡る。大河ファンタジー、待望の第三巻。