あらすじロドルフは、死んだと思ったわが娘がマリであったと知り、歓喜する。一方、公証人フェランはセシリの幻影に悩まされ狂死し、残された遺産は「貧者の銀行」として活用される。タンプル街の住人もみな幸福な毎日を送るようになる。が、「お突き」はロドルフの身代わりとなって殺されてしまう。ロドルフは帰国してクレマンスと結婚し、マリと三人仕合わせな生活を始める。マリは公女となっても皆から慕われ愛されたが、尊敬されればされるほど過去の賤しい生活を思いふさいでいき、ついに修道女となる決心をする……。