あらすじC・S・ルイスの神学的SF『別世界物語』3部作の第2巻。火星(マラカンドラ)のオヤルサの依頼を受けて、言語学者ランサムは金星(ペレランドラ)に向った。そこの浮島は、王と女王とが、従順な動物たちとともに暮らす、平和な世界だった。だがそれを乱す悪が忍び寄ってくる。地球からの侵人者、ランサムを火星へと誘拐し、最後には追放されたあのウェストンだ。彼は女王に悪の言葉をささやき、ランサムはウェストンとの死闘を余儀なくされる。ルイスの詩的異世界描写は、金星でも衰えを知らない。