あらすじ平凡な日常のなかに時として忍び込む、異常で薄気味のわるい事件、超自然的な現象を、徹底して描いた特異な作家ビアス。そこに描かれる死と恐怖と超自然的な怪異は、いまなお人の心をおののかす。この巻には、『ありえない話』から、「ハルピン・フレーザーの死」など14編を収録した。ビアスは「悪魔の辞典」で有名だが、人間の本質を冷笑をもって見すえ、容赦の無い毒舌をふるったことから、Bitter Bierce(「辛辣なビアス」)とあだ名された。