受験人口の減少や大学は誰でも入れるなどの言葉が言われて久しいが、それでも有名大学を中心に実質倍率3倍以上の大学が多数あるなど、多くの現役生や浪人生が厳しい戦いを強いられている現状がある。特に昨今は現役志向の増加から、「なんとしても第一志望に合格したい」よりも、「大学受験で落ちたくない」という考えの学生も増えてきている。本書は、「多浪生である著者に学ぶ、受験においてやってはいけないこと」をまとめた一冊。一見すると「そんなことやるわけない」「そんなことやったら落ちるに決まっている」という項目もあるが、自身も多浪生であった著者や友人の多浪生が実際にやってきたことであるため、説得力があるものである。【目次】第1章 合格への考え方・どうせ自分は……と思う・人の意見をすぐに信じる など第2章 メンタル/モチベーション・「勉強する意味ない」を鵜呑みにする・恰好つける など第3章 勉強法・超人の超人的な勉強法を参考にする・同じ参考書を何十周もする など第4章 人間関係・人間関係の悩みを抱えている・外野の大人の批判を真に受ける など第5章 試験本番・試験会場に行かない・滑り止めの私大受験で全科目の採点をする など第6章 日々の習慣・昼休憩をダラダラ取る・授業中に堂々と寝る など第7章 アプリやSNS・勉強記録・学習管理アプリで嘘の勉強時間を申告する・SNSで敵を作る など第8章 学校、塾や予備校との付き合い方・雨だから行かない・講師のやり方をすべて真似する など第9章 浪人生の過ごし方・ずっと自宅浪人をする・ゆるい浪人をする