「そろそろ滅びるそこのあなたへ」成田悠輔[イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表取締役]「機械の僕(しもべ)のように、家畜のように暮らしたっていいじゃないか。だってもう、“人間"は終わっているんだから」磯野真穂[人類学者]、推薦!完新世絶滅期(Holocene extinction)、あるいは、第六次の大絶滅期に私たちがなすべきこととは? 全人類に問う「生の哲学」。【すべてが「終わった」状態から考えるとすると、何が見えてくるだろうか】人間の視点を越えた視座、億年単位の宇宙を問題とする(当然すでに人類などというものもいない)、ある種「至高的な空間」から、「絶滅」を考えたとき見えてくるものとは。荒川修作の思想を系譜する気鋭の哲学者が「総合知としての哲学」を武器に、人類の未来を探究する。【目次】手引きのようなもの――視野を途方もなく拡張する1 絶滅へようこそ2 「まだ始まっていない」と「もう終わっている」の隙間を生きてみる3 機械のやさしさ4 食べられたい欲望5 神はまだ必要なのだろうか6 人間はツルツルになっていく7 苦しめば報われるのか?8 大人しい人間と裁きたい人間9 暴力と寛容10 風景なきiPhoneは空虚で、iPhoneなき風景は盲目である11 自己家畜化とどう向き合うか12 歴史の終わりとは何だったのか?(過去からの終わり1)13 村上春樹とピンボール・マシーン(過去からの終わり2)終わりが始まるまでに――人間の行方