私は母とヴェネチアを旅した。スワン氏は他界し、未亡人となったオデットはかつての愛人であるフォルシュヴィル伯爵と結婚した。ジルベルトはフォルシュヴィル嬢となり、ロベール・ド・サン=ルーと結婚した。この結婚でゲルマント家と縁続きになったオデットはようやくゲルマント公爵夫人のサロンに招かれるようになった。しかしのちにサン=ルーは男色家となってジルベルトを裏切った。私は健康を崩し、第一次大戦の年間を療養所とパリの往復で過ごした。ヴェルデュラン夫人はサロンを開きつづける。男色家のシャルリュス男爵はホテルで鞭打たれながら快楽を追い求めつづける。ヴェルデュラン氏は逝去し、サン=ルー侯爵も戦死する。ゲルマント大公はドイツの敗戦で破産する。そのため、最初の妻マリーが死ぬと、ヴェルデュラン夫人と金目当てに結婚する。