あらすじ矢田挿雲(やだそううん)の東京歴史散歩第三巻。本巻は「浅草区(下)」で、納涼船と吾妻橋から始まり、馬道、浅草寺の秘仏、名物餅、蔵前あたりにのこる史蹟をあらためてたどる。そのあと、北斎、広重、歌麿、清長らの浮世絵師たちの日常や、黙阿弥、蜀山人らのエピソード、はては侠客、新門辰五郎の逸話や市井の事件など、江戸下町の庶民の暮らしを生きいきと描く。本巻の表紙は北斎画「絵本隅田川両岸一覧」の「橋場の田家・隅田の都鳥」である。