あらすじジェイムズは近代イギリス怪奇小説の巨匠。ケンブリッジ大学教授としての研究生活のかたわら興のおもむくままに怪談を創作し、友人や学生たちに語り聞かせた。古物や古書をめぐる話題など、扱われている題材や時代は古いが、簡潔な描写と迅速な展開で文章はテンポがよく、歯切れがよい。この第1巻にはラヴクラフト絶賛の名編「マグナス伯爵」はじめ、動く絵の怪異を語る「銅版画」、ありえない部屋の話「十三号室」、庭園の迷路に潜む禁忌を描く「ハンフリーズ氏とその遺産」など、名編15編を収めた。