あらすじユディシュティラは、引き続き死の床にあるビーシュマに疑問をぶつける。「教訓の巻」としてまとめられたこの巻では、神話に緊密に結びつくカースト制が具体的に詳しく語られ、インド神話世界の、宇宙にまでひろがる森羅万象をつつみこむ全容が明らかになる。すべてを語りつくしたビーシュマは、「みな真実を把握することに努めよ。真実こそが最強の力なのだ。常に行いの正しいバラモンと共に生き、苦行に励み、残酷な行為を慎しみ、心を制御せよ」という言葉を残し、その根本気息は天界に昇っていった。