あらすじロンドンで恋の痛手を受けたカサノヴァは、ベルリン、ペテルスブルグ、モスクワ、ウィーンへと足をのばす。モスクワでは女帝エカテリーナ2世と談笑したり、ウィーンでは女帝マリア・テレジアから自由思想家と疑われて追放処分を受けたりする。だが、放浪を続けながら、いくさきざきで艶聞を絶やすことはなかった。この巻の末尾では、カザノヴァはスペインを訪れる。