あらすじ東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる…処女歌集「一握の砂」の第一句。「呼吸(いき)すれば、胸の中(うち)にて鳴る音あり。凩(こがらし)よりもさびしきその音!」…第二歌集「悲しき玩具」の第一句。孤独と貧しさのなかで歌への志を失わず、27歳で逝った啄木の代表作。