あらすじこの巻では、隅田川を挟んで浅草の対岸にひろがる一帯のうち、江戸の水郷といわれた向島と本所をおもに訪れる。向島では木母寺、百花園、白鬚神社、三囲神社のほか、永井荷風の「墨東綺譚」で有名な玉の井の近辺を、また本所では「忠臣蔵」ゆかりの福厳寺、勝海舟に縁のある妙見堂などを探索・考証、最後には隅田川両岸に起こった有名な事件もとりあげる。