憧れの皇子様の正体はサミュエルではなく、護衛騎士のレオだった――!?幼少の頃に婚約の約束をした人間の皇子に会うため、その婚約者リリーと“呪い”によって身体を入れかえた女魔王のイザベル。虚弱体質なリリーの身体で王宮内のダンスパーティーに参加するなど慣れない社交界に身を置く一方、リリー本人は強靱な魔王の身体を手に入れて魔界での生活を満喫していた。呪いのためとはいえ、レオと一緒に行動するうちに少しずつ彼の優しさや気遣いに気持ちが揺らぎ始めたイザベルは、護衛騎士であるレオこそが過去に会った"皇子様"だった真実にたどり着く。レオ自身もそのことを思い出し、ついに二人の心が交錯し始めるのだった。