母殺しの罪を着せられた娘の悲痛な叫び。
警察―検察―裁判所の横暴に茶屋が斬り込む!
「私は母を殺した罪で刑務所に入れられました」
旅行作家・茶屋次郎の許を訪れた読者・細谷水砂は、衝撃の事実を口にした。
一貫して無実を主張したにも拘わらず、警察の思い描いた絵図――ラブホテルに入った母親を目撃して激怒、放火殺人に至った――通りに判決が下り服役したという。
冤罪を晴らしたいという訴えに茶屋は、事件の地・広島に向かったが、やがて、火災のもう一人の被害者である男のまさかの奇妙な過去が浮上する……。
人気不動の超ロング・シリーズ、円熟の26弾!