※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。★ 鑑賞がもっと楽しくなる★ 時代を読み解く★ ファッションの解説&豆知識★ 流行の模様やこだわりの小物、 作品に込められた「粋」の美意識…… 鑑賞がもっと楽しくなる豆知識を添えて、 ファッションへのこだわりを解説します。◇◆◇ 著者からのコメント ◇◆◇浮世絵の重要なジャンルに麗しい女性を描く「美人画」があります。画中の女性たちの多くがまとうのは、主に現在の着物の原型となった「小袖」。もちろん当時流行のデザインです。浮世絵が創生され隆盛をみた江戸時代は、日本の服飾文化も大きく花開いた時代でしたから、浮世絵にはあらゆる色や模様の小袖が男女を問わず愛されていた様子が描かれました。本書は、浮世絵を通して江戸時代のおしゃれ事情をのぞいてみようというものです。愛らしい日傘をさした町の少女、格式あるモチーフを散りばめた武家の女性、ひねったデザインも好んだ遊女など、人々がそれぞれの立場でファッションを楽しむ姿に触れていただけることでしょう。またおめでたい模様や古来愛された意匠など、歴史や物語を持つ模様をまとう人々の姿は、日本文化の豊かさも伝えてくれます。最後に、本書は太田記念美術館が所蔵する保存状態に優れた名品を多数収録しています。時代を築いた絵師たちの筆の冴えも、是非、存分に味わってみてほしいと思います。太田記念美術館主幹学芸員赤木 美智◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇☆第1章 町の女性* 林屋お筆* 飛鳥山花見* 婦女人相十品 文読む女* 蚊帳を吊る美人* 朝顔の三美人・・・など☆第2章 武家の女性 * 梅やしき* 風流略六芸 生花* 御奥の弾初* 打掛を直す美人* 江戸名所百人美女 いひ田まち・・・など☆第3章 花街の女性 * 美人遊歩図* 美人立姿図* 巴屋店先図* 桜下花魁道中図* 扇屋見世略 はしたて あやこし はなひと・・・など☆第4章 男性の装い * 風流うたひ八景 絃上の夜雨* 当世遊里美人合 叉江* 橋上の行交* 御あつらへ三色弁慶* 月百姿 烟中月・・・など☆第5章 模様をまとう 物語をまとう* 傘をさす美人* 逢妓八契 富ヶ岡の時雨* 柳下美人* 風りう花暦 撫子* 風流花暦 女郎花・・・など